幡ヶ谷アジアンエステ『林檎園』ひ弱で不親切で邪険な街からきたいつかの少年は、ギターを奏でながら新宿の街を歩くのでした

幡ヶ谷アジアンエステ『林檎園』
蝉の声を聞く度に、目に浮かぶ九十九里浜
皺々の祖母の手を離れ、独りで訪れた歓楽街

椎名林檎の「歌舞伎町の女王」を歌いながら新宿から2駅揺られ、幡ヶ谷に降り立ちました

地上に出ると見える甲州街道は、せわしなく車が行き来してます

横断歩道で待つ僕のおティンポがあと数十センチ長かったら、事故に遭う交通量です

昔懐かしい看板店

雑居ビルの古いERベーターを上がり、白いピンポンを強めに押す

「はーい」と言いながら笑顔で開けてくれた熟姐が、白いチャイナ服でお出迎えしてくれました

「こんばんワー」

「どうも、椎名珍檎です」

「シーナチンコさんネー」

「あ、まぁ、あ、はい」

以前来た時より、OPIが大きくなっている熟姐がお茶を出してくれました

2人掛けの椅子に腰掛け、お茶をすする

白いチャイナ服の胸の部分が空いているので、ちらちらターニーマーが見える

おバカな男子らしく、つい高いコースを選んでしまいました

110分10K

それにしても格安

最近、90分でも諭吉様2枚以上払うことが増えたので助かりまする

カーテン仕切りの保健室系の施術ルーム

穴開きベッドとマットを選べたので、マットを選択

妖しさ満点の間接照明と昔懐かしいカーテン仕切り

東新宿クローバーや、池袋こまち整体院を思い出しながら服をヌギヌギ

お店を横断するようにシャワーへ向かい、ちゃっちゃと浴びて、また再横断しお部屋でブカブカのT紙Pを装着しました

チャイエスでは珍しいです

そのままマットでうつぶせーナ

「よろしくネー」の一言でマッサ開始っス

全身にタオルをかけて、X字でのほぐしがスタート

熟姐らしいしっかりした圧をかけながら、「強さダイジョブ? 」と聞いてくれる

経験豊富な熟姐らしく気遣いも熟知しているのだ

片脚ずつタオルをめくり、オイリーナに移行すると、ふくらはぎから上へ上へとスリスリヌリヌリ

フトモーモーへ流し、そこから裏コマネチまでスリスリヌリヌリ

熟女による熟知した熟練の技

慣れた手つきに歴史を感じます

そこからOK2をモミモミモミモミ

おモチをこねるようにモミモミモミモミ

OK2のワーレーメーを閉じたり広げたり

さすがは熟練セラピさん

ケツメドも喜んでいます

腰も入念にマッサしマッサすると、そのままケンコー骨から肩

そして首も丁寧にもみほぐしでくれる

首のコリが長年取れないので、マッサ重視のお店は入念にほぐしてくれるので、とても助かりまする

「疲れてるネー」

「スマホでER動画ばかり観てるからね」

「あ? 」

トリッキーなニッポン語は、あまり得意ではないようだ

蒸しタオルで拭き取ると、また全身にタオルをかけてくれる

仰向けコールではなく、足踏みマッサのようだ

足踏みはお久しぶりーふ

「重いカー? 」

重過ぎず軽過ぎず、ちょうどええ目方

「大丈夫だよ」

この体重を当てられたら日テレの「目方でドン」に出演できるだろう

え?
目方でドン
終わったの?

どこかで時間が止まっていたらしい

目方でドンをやってた頃、この熟姐はまだ初々しい乙女だっただろう

その頃、チャイナ服を着て、こんな助平男子を踏みつけてるとは思わなかっただろう

足の指を使って、背中のツボを押してるなんて想像もしなかっただろう

「どんな子どもだったの? 」

「マッサージが好きな子どもだったヨー」

なるほど

仰向けコール

化阪神にタオルをかけ、お腹のオイリーナからスタート

数カ所、グイッ、グイッと押すと、「うん、ダイジョブねー」と言ってくれました

少々強めだったので、医者の触診のよう

異常がなければモーマンタイだ

そして化阪神のタオルをめくり、ウチモーモーからのオイリーナ

ジョジョに迫るヌルヌルお手手は、紙Pの上でお玉様をコロコロコミックしてくれる

繰り返し繰り返し

コロコロコミック

オイリーナで紙Pを溶かしそうなくらいの

コロコロコミック

熟姐の熟練したコロコロコミックで、紙Pの中の歌麿様が目覚めはじめた

「コロコロコミック最高です」

「コロコロ……? 」

「そう、コロコロ」

「コロコロネー」

チョココロネのような歌麿様からチョコが溢れ出そうになる

ガーマンジールーで紙Pが溶けそうだ

いつかの少女だった熟姐は、長渕の「いつかの少年」を歌うようにコロコロコミックする

いつかのER少年の僕は、「歌舞伎町の女王」を歌う

2つの歌がハーモニーを奏でると、カーテン仕切りの小さなお部屋が宇宙と化する

「とても大っきくなってしまいました」

「ここはマジメなお店ダカラ」

「とても大っきくなってしまいました」

「マジメなお店ダカラ」

「とても大っきくなってしまいました」

「おちゅかれ様でシター」

「ドーン・キンーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーグ」

ネットで調べてみると、目方でドンは1982年終わっていたらしい

あれから37年、僕の脳ミソは停止していたらしい

あの頃に戻ってメンエスを開業したら、トルコ好きのおとっつぁんたちからクレームの嵐だろう

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